abstract
3次元ユークリッド空間内の平均曲率が至るところ零となる曲面は極小曲面と呼ばれ, 古くから研究されている.
3次元ローレンツ・ミンコフスキー空間内においても, 平均曲率が恒等的に零となる曲面は
空間的極大曲面と時間的極小曲面からなる平均曲率零曲面と呼ばれ, 近年盛んに研究が行われている.
とくに, 型変化する平均曲率零曲面は折り目特異点と密接な関係があることが知られている.
本講演では, 平均曲率零曲面の折り目特異点と型変化の間の対応に関する双複素数を用いたアプローチについて説明し,
加藤信氏(大阪市立大学)との共同研究の結果について紹介したい.
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