• 講演者:渡部 拓也 氏(立命館大学)
    • 題目:Asymptotic transition probability for avoided crossings with a small gap
    • 日時:平成24年6月22日(金)16:30〜17:30

複数回交差する2準位エネルギーの擬交差間の遷移確率について考察する. 実際には,断熱パラメータ及び相互作用パラメータを含む 一階常微分方程式系の大域的な基底変換行列の \(2\)パラメータに関する漸近挙動を調べることが目標となる. 特に擬交差の近くで,断熱パラメータに関してストークス現象が起こるため, 局所的な基底変換行列に問題が帰着される. \(1\)位の変わり点におけるストークス現象の解析には完全WKB解析が有効であるが, \(2\)つのパラメータの相互関係依っては有効ではない. 講演では,完全WKB解析が有効でない場合について, 準古典超局所解析を援用することに焦点をあてる. 本研究は,M. Zerzeri氏(Paris 13大学)との共同研究である.

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  • 最終更新: 2017/11/16 23:34
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