本講演では,連結実半単純リー群の楕円(型随伴)軌道G/L上の等質正則ベクトル束を考え,その正則断面全体がなす複素線形空間(=関数空間)Vが有限次元になるための十分条件を与える.G/Lの典型例として複素平面内の開単位円板やリーマン球面などが挙げられる.また,Vの例としてはG/L上の正則関数全体がなす複素線形空間や,G/L上の正則ベクトル場全体がなす複素線形空間などが挙げられる. [<6>]