70年代前後,射影空間の特徴付けは複素幾何、代数幾何両分野に股がる大問題 であった. 小林昭七,落合卓四郎,満渕俊樹,S. T. Yau,Y. T. Siuをはじ めとする多くの幾何 学者により 研究され, 森重文によるHartshorne予想の 解決により一段落を迎えた. 今回の講演では森の結果の一般化である Campana-Peternell予想 「ネフな接束をもつファノ多様体は等質多様体であ る.」について考える, 特に,部分解決として完全旗多様体G/Bの特徴付けを 与える.
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