与えられた代数多様体の自己同型を調べることは代数幾何学における基本問題の一つである. \(K3\)曲面はその定義から至る所消えない正則2形式を持つ. \(K3\)曲面の自己同型はその正則2形式への作用が自明か, そうでないかによって, シンプレクティックまたは非シンプレクティックと呼ばれる. 本講演では \(K3\)曲面上のこれらの自己同型の基本事項や, 特に非シンプレクティック自己同型の最近の研究結果を紹介する.
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