メビウス・エネルギーは、結び目のエネルギーとして1991年に提唱されたもので、 結び目が自己交叉を起こすと、エネルギーが発散するように定義されている。 すなわち、エネルギー密度に特異性を有する。 自己交叉を起こさなくても見掛け上特異性を有しており、そのため、エネルギーは密度の主値積分で表される。 絶対可積分性が保障されないため、種々の計算が面倒であった。 例えば、変分公式も主値積分による表現になる。 ここでは、自己交叉以外に起因する特異性が除去できる事を示し、それを基に第一変分・第二変分公式の絶対可積分性を導く。 石関 彩(埼玉大学)との共同研究。
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