\[ \Delta(z)=q^{2}\prod_{m\geq 1}(1-q^{2m})^{24} = \sum_{m\geq 1}\tau(m)q^{2m} \] をラマヌジャンのデルタ関数とします. Lehmer 予想(1947)とは,「全ての正整数$m$で$\tau(m)\not=0$だろう」,という予想です.
ここで,$L$ を $E_{8}$ 格子とします.その時 $(L)_{2m}$(ノルムが2mの点の集合)は,球面 $7$-デザインになっている事が知られています. 更に,球面 $8$-デザインになる事と,$\tau(m)=0$ は同値である事が,Venkov によって示されました. つまり, Lehmer 予想は球面デザインの問題に言い換えられます.
本講演では, $\mathbb{Z}^{2}$ 格子を取り上げて, Lehmer 型の問題を考えます. そして,この場合には Lehmer 型の問題が証明できる,というお話をしたいと思います.
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