補間定理とは,2つの不等式から無数の不等式を得る事ができる定理である. Riesz-Thorin の定理から始まり,Marcinkiewicz の定理,Stein-Weiss の定理,Calderon-Hunt の定理と結果が拡張されていった. Riesz-Thorin の定理は, $L_p$空間が舞台であったのに対し,Stein-Weiss の定理では,重みつき $L_p$空間が舞台となる. 一方,Calderon-Hunt の定理は, $L_p$空間を拡張したローレンツ空間 $L_{pq}$ が舞台となる. そこで,それらを統合した,重みつきローレンツ空間においても,補間定理の成立が予想されるのは自然であるが, Ferreyra が反例を示した.そこで我々は,何らかの方法で肯定的な結果を得ることを目標としてきた. 講演では歴史的背景と得られた結果を紹介したい. [<6>]